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困りごとの対応事例
生活に関わること、在留資格、離婚、子供、女性、労働など、あらゆる相談に応じています
交通事故のトラブルの支援
相談者:フィリピン人 女性
相談者は交通事故を起こし、加害者となってしまいました。すでに被害者への支払や罰金の支払いは済ませていたため、必要な支払いは終わったと思っていたところ、損害賠償の請求書が郵送で送られてきたので、被害者の弁護士に電話をしたところ「弁護士を通してほしい」と言われたので、あわてて弁護士を探しているとのこと。当団体から弁護士を探してほしいとのことでしたので、弁護士を紹介の上、初回の面接に同行し通訳を行いました。
在留資格についての打ち合わせへの通訳派遣
相談者:アメリカ人 男性
相談者は社長の友人の紹介によりアルバイトで勤務していたが、態度が非常にいいうえに優れたアイディアを提供してくれるので正式に雇用したい、彼が永住を望んでいるようなのでその手助けをしたいとのことで、在留資格の変更について、行政書士、ご本人、会社が打ち合わせを行うことになり、当団体は、行政書士からの依頼で、英語の通訳者を派遣しました。
在留資格に関わる通訳は、専門用語も多く専門的な知識が必要です。このケースについては、当団体が実施する研修を受講しこうした分野に詳しい通訳者を派遣することができたので、当日の打ち合わせで、スムーズに意思疎通ができたとのことで、依頼者にとても喜んで頂きました。
生活保護の相談の同行
相談者:ペルー人 50代 女性 スペイン語
相談者は、愛知県内にて、単身で暮らしていました。病気のため仕事を辞めたので生活に困っていると、当団体に相談がありました。事務所に来所してもらい、面接を行いましたが、すぐに仕事することは難しい状況で、また利用できる手当てもなさそうでしたので、生活保護の相談に行くことにしました。
市役所に通訳者と当団体のスタッフが同行し、スペイン語の通訳者が本人の訴えを通訳するとともに、当団体スタッフがご本人の状況を補足して説明しました。
職員の聞き取りのあと、申請書を書くように言われましたが、市役所の担当者の記入支援はなく、ヘルプラインが記入を手伝いました。
当日の閉庁時間までに提出できず、後日再提出に行き、無事に生活保護の受給に至りました。
最近は、市役所に通訳者がいたり、多言語の案内文書も増えましたが、生活保護の申請用紙は、枚数も多く書かれている日本語も難しいので、外国人の方が自分で記入するには無理があります。この市役所の窓口が、ほかの外国人住民の方に対しても同じような対応をしていたとしたら、申請できなかった人もいるのではないでしょうか。
相談会の実施
外国人ヘルプライン東海は毎月第三土曜日に、名古屋市中区で多言語の相談会を実施しています。
相談実績(2018年度)
□相談会実績 のべ36件
(うち来所相談 15件)
□ケース会議
待ち時間を利用して
進捗の報告、対応の相談
• ケース数:62件
• 国籍はフィリピンが最多、ペルー、ブラジルとつづく
• 居住地は名古屋市が最多
介護認定調査の通訳派遣
相談者:ペルー人 男性 スペイン語
介護認定調査のため通訳を派遣してほしいと、愛知県内の介護認定事業所から依頼があり、スペイン語の通訳を自宅に派遣し、当団体の事務局も同行しました。
当団体が同席した調査は2回目とのことで、前回の調査では通訳がおらず、うまくコミュニケーションがとれなかったとのことです。その原因が、言葉が通じないのか、耳が遠いのか、認知症なのかわからなかったそうですが、今回通訳を利用したことにより認知症ということが判明しました。
今回ヘルプラインが通訳者を派遣したことにより、相談者を介護サービスにつなげることができて、本当に良かったです。
養護学校・入学時保護者説明会への通訳派遣
相談者:中国人 母、子供 中国語
障害をもつお子さんとその保護者の方からの依頼です。
入学式とその後に行われた保護者の説明会に同行しました。
説明会では、入学までにそろえておくもの、入学式から一週間の日程についての説明などがあり、当団体が通訳を行いました。
事前に学校から送られてきた書類は、保護者が記入されないまま持参されていました。おそらく書かれてある日本語の意味がわからず、記入ができなかったものと思われます。この日、通訳者の説明を受けて、記入することができました。
入学前に必要になるものについては、母親は先生が用意した見本の品を全部スマホで写真に撮っていました。言葉よりも写真の方がわかりやすいということです。保護者とのコミュニケーションについては、学校側もいろいろと考えてくださっていました。またこの同行のあと、母の日本語もメキメキ上達し、このあとの当団体への相談や問い合わせについて、通訳者なしで行うこともありました。
微力ながら、当団体がこのご家族の自立に貢献できたのではないかと自負しております。
名古屋ふれあいユニオン定例大会に通訳を派遣しました
第21回定例大会にポルトガル語とフィリピン語の通訳を派遣しました。
名古屋ふれあいユニオンは、どんな人でも個人でも入れる労働組合です。
近年は外国人の組合員も増えてきており、今回はブラジル人の組合員約30名、フィリピン人の組合員は8名参加されていました。
当団体のように外国人の人権を守る活動を行っている団体に、通訳を派遣することはとても意義深いと感じます。
当団体は、行政や本人だけではなく、社会的課題に取り組むNPOやボランティア団体にも通訳を派遣しています。
路上生活者の支援について
相談者:東南アジアA 国 男性
愛知県内の市役所の関係者からの相談です。
市内の公園にいたので、職員が声をかけたところ、仕事をするつもりで旅行者として入国したが、就労できず、そのまま路上生活になったとのこと。相談者はあまり日本語ができず、これ以上の詳しい事情はわからなかったとのことです。
市役所からA国大使館に連絡したところ、大使館職員から本国の家族に連絡をとり、旅費を送金してもらうように頼むことはできるが、大使館が旅費を援助することはできないということでした。その場で本人に大使館職員と電話で話をさせたとのこと。
市役所からの相談後、公園に行ってみましたが本人に会えませんでした。その後市役所からも連絡があり、市役所も今までいた公園を見に行ったら、荷物を引き払ってしまっていたとのことで、その後の消息は掴めていません。
もし会えていたら、通訳者と一緒にご本人の希望を聞いた上で、必要な支援をする予定でした。残念ですが、どこかで安全に生活していることを願わざるをえません。